アエネーイス作者:ウェルギリウス新評論Amazon 散文で訳された『アエネーイス』である。一番リーダブルであると言われているようだ。 先日泉井久之助の訳を読み終えたばかりなので、本文には目を通していない。ぱっと開いたところを見るかぎり、なるほど読みやすそうである。ただ、セリフが古臭い時代劇みたいで、好みは分かれるだろう。 ご覧のわれらはトローヤの一族でござる。目下ラティーニー人たちと抗争の槍を構えております。われら、かの者たちから、恐れ入りたる弓矢の馳走に与り、ほとほと途方に暮れておりまする。(p.230, 巻8) これは主人公アエネーアースの言葉である。 今回は解説だけ読んでみた。 杉本以前…