Pubulius Vergilius Maro (70-19 B.C.) ウェルギリウス、ヴァージルの表記揺れ有。古代ローマ最大の詩人。主に『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の3つの作品によって知られる。 ダンテ作「神曲」に登場させられ、迷える主人公ダンテ・アリギエーリの導師(マエストロ)として彼を地獄から煉獄へと導いた。
老師ヴァージルを尚び、桃李の教えを説くも 第248投。123ページ、1067行目。 VIRGILIAN, SAYS PEDAGOGUE. SOPHOMORE PLUMPS FOR OLD MAN MOSES. —Call it, wait, the professor said, opening his long lips wide to reflect. Call it, let me see. Call it: deus nobis hæc otia fecit. —No, Stephen said. I call it A Pisgah Sight of Palestine or The…
以前いろいろな事情が重なって*1、ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』について調べていたことがあった。その際にヘレニズム期から中世にかけてのホメロス受容の状況がかなり面白いことを発見した。簡単にまとめると、ホメロス原典が二次創作と偽書に負ける。 ネットにはこのあたりの歴史についてまとめた記事がないようなので、以下で手短に紹介したい。 ギリシャにおけるホメロス ローマにおけるホメロス 中世西ヨーロッパにおけるホメロス 中世東ヨーロッパにおけるホメロス ルネサンス以後のホメロス おわりに:ホメロス再考 参考文献 *1:ジェイムズ・ジョイス入門(2):『ユリシーズ』 - 古い土地 記事に関するいく…
★この記事を読むと、紀元前29年から紀元前19年にかけて書かれた、古代ローマの最も重要な叙事詩の一つ『アエネーイス』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『アエネーイス - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ウェルギリウス - Wikipedia』 リンク 【あらすじ】 『アエネイス』は、トロイアの英雄アエネアスの冒険を描いた叙事詩です。トロイア戦争の敗北後、神々の意志に従い、アエネアスは生き残りの仲間たちと共に新たな故郷を求めて旅立ちます。彼らは地中海を渡り、多くの困難と神々の試練に直面しながら、ついにイタリアのラティウム地方に到着します。ここでアエネアスは現地の部族との戦争に勝利し、…
★この記事を読むと、古代ローマの詩人ウェルギリウスの最後の24時間を描いた「ヘルマン・ブロッホ」による文学作品『ウェルギリウスの死』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『ウェルギリウスの死 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ヘルマン・ブロッホ - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ウェルギリウス - Wikipedia』 リンク 【あらすじ】 『ウェルギリウスの死』は、古代ローマの詩人ウェルギリウスが人生の最後の24時間を過ごす様子を描いたヘルマン・ブロッホの作品です。ウェルギリウスは病に倒れ、彼の最も有名な作品『アエネイス』の原稿を焼却するよう遺言します。彼のこの決断は、自…
「荒地」と「バナナフィッシュにうってつけの日」テーマの相似 ジェームズ・フレイザー「 金枝篇 きんしへん 」 ネミの森 司祭殺し 司祭殺しという円環 エジプト神話 オシリスの再生力 その他 アドニス アッティス 漁夫王 いさなとりのおう まとめ ウェルギリウス「アエネアス」 シビラとカロン ≒ シビルとシャロン? まとめというか愚痴
メサイアが1743年にロンドンにて最初に演奏された際に、聴衆の手元にあった歌詞冊子(ワードブック)の表紙に書かれていたウェルギリウス『牧歌』第4歌は、紀元前40年頃に創作されたと思われるもので、キリストの出現を予言した歌とみなされた、牧歌としては特異な作品だそうである1)。 ジェネンズがこの牧歌の冒頭の句を、ワードブックの表紙にあえて記載した意図は、ワードブックに続けて書かれた聖句(テモテへの第一の手紙第3章16節、コロサイ人への手紙第2章3節)に表れていると思われる。ジェネンズがメサイアのために選択した聖句は、牧歌に続けて書かれたこの聖句を具体的に示したものと言える。 次は第1部の聖句につい…
Works (Loeb Classical Library)作者:VirgilLOEBAmazon Pan etiam, Arcadia mecum si iudice certet, Pan etiam Arcadia dicat se iudice victum. 牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)作者:ウェルギリウス京都大学学術出版会Amazon アルカディアが審判になり、パーンが私と競うとしても、 アルカディアが審判でも、そのパーンさえ、自分の負けだと言うだろう。 ウェルギリウス『牧歌』第4歌の終わり付近、58行と59行である。 同じ言葉がこれほど繰り返されるのも珍しいので、書き抜いてみた…
アエネーイス (西洋古典叢書)作者:ウェルギリウス京都大学学術出版会Amazon できる限り原文の一行に日本語の一行を対応させた訳である。通読には向かないかもしれないが、原典と比較する際には大いに役立つだろう。 第8巻のアエネーアースのセリフを見本として挙げておく。 「ご覧のわれらはトロイア生まれの者、この武器はラティウム軍に敵対する。 かの者どもが傲岸な戦争を仕掛けて、われわれを追放したのだ。 エウアンドルス王を探している。こう伝えて欲しいのだ。ダルダヌスの 血統の選り抜きの指揮官らがやって来て、同盟軍を求めている、と」。 比較のため、先に紹介した杉本正俊訳を全部書き抜く。けっこう脚色してい…
アエネーイス作者:ウェルギリウス新評論Amazon 散文で訳された『アエネーイス』である。一番リーダブルであると言われているようだ。 先日泉井久之助の訳を読み終えたばかりなので、本文には目を通していない。ぱっと開いたところを見るかぎり、なるほど読みやすそうである。ただ、セリフが古臭い時代劇みたいで、好みは分かれるだろう。 ご覧のわれらはトローヤの一族でござる。目下ラティーニー人たちと抗争の槍を構えております。われら、かの者たちから、恐れ入りたる弓矢の馳走に与り、ほとほと途方に暮れておりまする。(p.230, 巻8) これは主人公アエネーアースの言葉である。 今回は解説だけ読んでみた。 杉本以前…
世界古典文学全集〈第21巻〉ウェルギリウス,ルクレティウス (1965年)Amazon ウェルギリウスの『アエネーイス』とルクレティウスの『事物の本性について』の二つの大叙事詩を収める。 後者の方を先に読んで記事にもしているので、ここでは『アエネーイス』についてだけ書いておく。 『アエネーイス』の主人公はアエネーアース。トロイア戦争で敗北したトロイア方の英雄である。陥落する都を脱出し、海を渡ってイタリアの地に辿りつき、ローマ建国の祖となった。 彼がトロイアから連れてきた子どもの名はユールスという。ユリウス家はここから出たと信じられていた。したがって、アエネーアースはカエサルやアウグストゥスの祖…