坂本龍馬を顕彰した江崎権兵衛は、伏見の事業家であり初代伏見町長を勤めた人物だが、その履歴を調べてみた。 弘化元年7月23日、先代江崎権兵衛の次男として、字家書に生まれる。幼名は源三郎。 初代は江州坂本在仰木村出身で、330年前に伏見両替町に来住し、大工であったが、のち阿波橋東詰において近江屋の屋号で材木業を営んだ。 祖父の代に、盛業をきわめ、使用人は200人を超えた。 父権兵衛のとき西浜(字家書)に移転し、禁裏および紀州ほか数藩の御用商人となり、上賀茂下鴨神社・石清水八幡宮・春日神社・大宮御所などを造営した。母モトは京都の若山清兵衛の女。 明治元年 兄房丸が少年時代出家していたので、明治元年父…