たいちゃんのへそのお 生まれた時、僕はたいちゃんとママとお別れした。 チョッキンされて、この木の箱に入れられたんだ。 真っ暗で、一人ぼっち。 僕は、干からびてミイラになった。 また、生きたいな。産まれたいな。 そうだ!ママにお願いしよう。 ママ、ママ。 あ!ママが僕に気付いて、箱を開けてくれた。 わー。僕を掌にのせてくれたよ。 ママ、泣いてるの? 産んでくれてありがとう。 ママとたいちゃんを繋げられて、僕嬉しかった。 また、お仕事したいな。 生きたいな。 もう、木の箱に戻りたくない。 あれ? ママがお外に出て、僕を花壇の土の中にそっと埋めてくれた。 土の中って、柔らかくてぎゅっとして、気持ちい…