静岡県出身の日本画家。 主に絹本に岩絵具を用いて描く古典的な画法で、女性や花、その幽霊などを描き、内臓や身体器官もモチーフにしつつ、自己分析的に「痛み」「狂気」を絵画で追求している。
2011年、横浜美術館で初めて個展を開催。同年12月31日、第62回NHK紅白歌合戦の特別審査員に選出されている。
FUYUKO MATSUI
松井冬子 一 MATSUI FUYUKO I
松井冬子画集 世界中の子と友達になれる (エーテー・アートブック)
増補改訂版 松井冬子 二 MATSUI FUYUKO II (エーテー・アートブック)
谷口月窓作【九相図】 仏教絵画に「九相図」というものがある。 人の体が朽ちていく様子を描いたものであるが、それは諸行は無常であることの教え。 道端にて野ざらしの遺体と出会うことはなくなった昨今。 死は過剰包装され、自然の一部に溶け込むことはなくなってしまったのかもしれない。 松井冬子画伯作品【浄相の持続】 何年前のことだったか、美術館の一角で行われていた日本画家「松井冬子画伯」の展覧会に偶然出会ったことがあるのだけれど、その作品たちの幽玄さに思わず息を飲んだことを今日は不思議と思い出している。 私の人生において、過去に仕事として多くのご遺体のお世話させていただくことができたことは「有難し経験」…