星宮社の祭神は、大和朝廷に最後まで抵抗した天香々背男こと天津甕星神。それなのに、同じ関東で朝廷に反旗を翻した平将門の乱で、天皇の命で将門鎮圧のため熱田神宮の七柱(熱田大宮、八剣宮、日割宮、高倉宮、大福田宮、氷上宮、源田夫宮)を神輿に乗せ、星宮社で調伏(ちょうぶく)祈祷したという記録が残っている。調伏とは、仏教用語の調和制伏の略で敵を教化して服従させる意味があり、時代が時代なのでもし従わなければ呪文によって呪い殺すということもあったでしょう。 その同じ伝説が、笠寺の七所神社にも残っている。熱田七柱を神輿に乗せるところまでは同じで、調伏祈祷した場所が鳥居山山頂(現在の丹八山)であり、山頂に祀った熱…