「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 156.テーブルを挟んでふたり釣り糸を垂らす湖底は冷たいだろう (松村正直) 砂子屋書房「一首鑑賞」で黒瀬珂瀾が取り上げていました。 sunagoya.com これはどきっとする歌です。最初の「テーブルを挟んでふたり」では日常の、食卓のような場所がイメージされますが、次に「釣り糸を垂らす」であれっ?となり、最後「湖底は冷たいだろう」で、そこが一気に冷え冷えとした真冬の湖に変わります。 「湖底に釣り糸を垂らす」というと、何となくワカサギ釣りのイメージです。分厚く凍った氷の上にいて、氷に穴をあけてそこから釣り糸を垂らしてい…