知恩寺秋の古本まつりで其中堂から入手した梅原真隆の個人雑誌『道』(親鸞聖人研究発行所、のち道発行所)を見ていたら、廿日出逸暁(はつかで・いつあき)の名前が出てきて驚いた。一つは、125号,昭和10年10月の「道味」欄で、金剛山に来た廿日出からの「去三日以来の私生活ですが元気で御座います」という内容の書簡が掲載されている。もう一つは、127号,昭和10年12月の「知友消息」欄で、「○廿日出逸暁氏 千葉図書館に就任」とある。 戦前の知識人には寺の出身者が多いので、廿日出もそうだったのかと思ってしまった。しかし、廿日出『図書館活動の拡張とその背景ーー私の図書館生活50年ーー』(図書館生活50年記念刊…