作家。自身の陸軍体験をもとに、「兵隊小説」「兵隊エッセイ」等を多く執筆。 明治42年11月、岡山県津山に生まれる。早稲田大学文学部国文科中退。陸軍伍長。太平洋戦争中は陸軍報道班員として南方各地へ従軍。 帰還後、「分隊長の日記」を発表。昭和17年、「台児荘」で野間文芸奨励賞受賞。文芸家協会評議員等を歴任。 昭和63年4月歿。
韋駄天弥ン八:棟田博 1950年(昭25)4月および6月、雑誌「富士」掲載。 1956年(昭31)東方社刊。 棟田博(1909~1988)は今ではほとんど忘れ去られた作家の一人と思われる。戦中期に従軍中の体験を書いた「兵隊もの」の作品で人気を得て、除隊後は従軍作家となった。戦後しばらく休筆していたが、出生地岡山県津山(美作)の小さな城下町を舞台に、明治末期の人力車夫たちの生きざまと変転を描いたのが表題作である。 韋駄天弥ン八:棟田博、田代光・画 弥ン八こと溝呂木弥八とその親友幸助とのコンビが、商売仇の俥屋との対抗戦に闘志を燃やす喧嘩と恋のユーモア・ペーソス篇と簡単に言えば終わってしまうが、作者…
★★★★☆ あらすじ カタカナしか書けない男が兵役で入隊し、仲間たちと親交を結んでいく。 www.youtube.com シリーズ第1作。99分。 感想 軍隊生活に心の平穏を得た男の物語だ。タイトルから主人公は狂信的な軍国主義者なのかと思っていたが、そうではなくて、軍隊に家族的なものを見出して心を慰められている男だった。 早くに両親を亡くし、まともに食事も出来ないような環境でたった一人で生きてきた主人公にとって、ちゃんとご飯が食べられ、戦友と呼び合うような仲間と一緒に暮らせるなんて、天国みたいに幸福な気分だったのだろう。軍隊が素晴らしいのではなく、それまでの彼の境遇が気の毒なだけだった。 (a…
こんにちは、四十雀です。 さて、また変なタイトルのブログを書いてみることにしました。 ・・・と、本題に入る前にいきなり脱線しますが、「拝啓○○様」とあるのを見て、「拝啓天皇陛下様」を連想される人はどれだけいるものやら・・・。 これは、「兵隊作家」として著名な、棟田博氏作の小説。 映画化もされていて、主演はなんと「寅さん」シリーズで有名な渥美清氏。ちなみに、棟田博氏本人も登場しているとか。 まぁ、この作品を知っているのは結構なご年配の方ですよね(私は実は見たことはありませんが・・・。)。 それはともかく、前回、少しひろゆき氏について、ブログのネタとさせていただいた私。 sizyuukara-19…