「持続可能社会を作るために日本の森林を利用すべきである」の記事にも書いた通り、針葉樹人工林の放置が日本の森林の大問題であることは周知されているので、国も間伐推進策をとってきました。しかし、必要な水準の技術者や経営者がいないまま、画一的な条件による多額の間伐補助金が投入されたため、大きな副作用が出てしまいました。 それまで間伐した木材を廃棄していたのに対して、それを利用する政策を2009年の森林・林業再生プランは推進しました。間伐材利用自体は間違っていませんでしたが、それ以外を考慮しなかったため、条件に合いさえすればいい、補助金さえもらえればいい、との間伐が多発しました。言うまでもないですが、本…