苦節50年の考察 些か怖い話になる。 それは近代に於いては「橅」、古くは「山毛欅」という漢字が当てられていた。 これらの字を見て、即座に「ブナ」と読み下した諸兄には先ず拍手を送りたい。 重量が重く、腐朽しやすい為、建築材としてあまり用途が無かったので、「木」へんに「無」という不名誉な字が当てれれてしまったようだ。 これがカタカナで「ブナ」と表記されだした頃、白神山地のブナ原生林が「ユネスコ世界自然遺産」に登録されたものだから、ブナを取り巻く世間の目は一変する。 幼少期の不遇をスネて世を儚んでいた女性(21歳)が、銀座で「源氏名」を得て、突如輝き出したようなものである。 ・・・・ん、違ったかなぁ…