水の旅は、どこまで流れていくのか 眠れなかった夜のあとには、必ず模試がある。 これはもはや受験家庭における、ある種の因果律である。 原因は小さなことだ。家庭内のすれ違い、言葉のズレ、タイミングの不一致。 たいていのトラブルは「寝ればなんとかなる」と思っているが、寝られなかった。 ちなみに、発端はかき氷である。 あの氷のように、感情がひと晩じゅう冷えきっていた。 そんな状態で迎えた今日の公開模試。 問題用紙の冒頭には、こう書かれていた。 「水はどこからやってくるのか」 これは国語の説明文のタイトルだったが、今の我が家には少し重たい問いだった。 【国語】循環と選択のあいだで 説明文は、水の循環をテ…