権堂

長野市中部の地区。権堂町。善光寺の南に位置し、町域のほぼ全域が同市を代表する古くからの繁華街である。
「権堂」とは「仮堂」の意で、一時期善光寺本尊がここに移されたのが地名の由来。
中央通り（表参道）と長野大通り・緑町通りを結ぶ権堂商店街（権堂アーケード）が繁華街の「軸」、長野大通り寄り、長電権堂駅・イトーヨーカドー長野店などがある秋葉神社周辺が繁華街の「心（しん）」といえる。
権堂アーケード沿いはごくごく普通の健全な商店街だが、一歩裏小路に入るとこまごまとした風俗店・居酒屋などが軒を連ねる。権堂アーケードから東へ連続する通りも、もと遊郭であった隣の西鶴賀町へ入ると、ラブホテルや風俗店、ポルノ映画館が集まる*1。以前は長野市全体のみならず北信地方のまさしく「銀座」のような存在だったが、商業機能が長野駅周辺へ移りつつある現在では「大人の街」のイメージが強くなっている。ただ前述の通り「昼の街」と「夜の街」の棲み分けがはっきりしており、また長野市に7つある映画館のうち5つがここに集まるため、日中も家族連れなどで活気がある。
アーケードの東側に権堂駅（後述）があって電車が15分間隔で走り、西側には「権堂入口」停留所があってバスが5分間隔で走る。また大型駐車場もいくつかあり駐車スペースも確保されているため、あらゆる世代の人が集まりやすいことも活気の一因といえよう。
天保年間から町に伝わる勢獅子（きおいじし）と「夢・語り・権堂」の言葉をシンボルにしており、アーケードの各所にデザインされている。