劇作家、演出家。劇団「扉座」主宰。
高校在学時に処女作「山椒魚だぞ!」が演劇コンクール全国2位になる。 その後、早稲田大学第一文学部在学時に神奈川県内の高校演劇部のOBを中心にして劇団「善人会議」を旗揚げ。 1992年、第36回岸田国士戯曲賞(作品名『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』)を受賞。 1993年、「善人会議」を「扉座」へと名称変更。 1999年、第28回大谷賞(作品名『新・三国志』)を史上最年少で受賞。
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「神遊」は「こころがよい」と読む。 公演について(作・演出より) 演出・出演者 感想 ※ネタバレ注意 公演について(作・演出より) 滝沢馬琴を書いてみます。馬琴の息子・宗伯の親友であり、馬琴がその息子以上に好ましく思っていた、といわれる、武人にして天才画家であった渡辺崋山との関わりを中心に描きます。 馬琴は、29年前にスーパー歌舞伎「八犬伝」を三代目猿之助さんの許で書かせて頂いて以来、いつか取り上げようと決めていた人物です。早すぎる息子の死と、幕府の弾圧による崋山の死。視力を失った上に、ふたりの息子に先立たれ、尚、創作に狂う姿に、呆れつつ惹かれます。 昨年上演しました、杉田玄白『解体青茶婆』に…
第85回目のレビューは、舞台「フォーティンブラス(2022)」 です。 昨年の再演ということで、ほぼ昨年のキャストが続投し、役者の生き様や舞台への情熱を感じる本作をまた観劇することができました。 昨年は渋谷・Bunkamuraシアターコクーンでの上演でしたが今年は浜松町・自由劇場での上演。自由劇場の重厚感ある内装と落ち着きのある小さめの劇場が、フォーティンブラスという演目と相性がいいなぁと感じました。 昨年の観劇レビューは以下に書いておりますので、より詳細なあらすじなどはこちらをご覧ください! www.kakimasu-review.com 傲慢な人気俳優 vs 売れない舞台役者 役者が役者の…
脚本:横内謙介 演出:市川猿之助出演:市瀬秀和、石橋正高、下川真矢、松原海児 / 市川猿之助、石橋正次 ほか ゲストは市川 笑也と嘉島 典俊。 笑也丈と猿之助丈が二人で新三国志のワンシーンやってたんだけど、来てる人はすぐわかったみたい。当たり前か。しかし、あの扮装でしてるんで最初は笑いが起こったけれど、そのうち皆引き込まれていったみたい。さすがだ。しかし、猿之助最後にづっこけてるのがなんとも。
雨が降ったり止んだり、気温も低く、昨日までとは大違い。日本の四季はどうなっちゃうんだろう? [蒐書] 「ブ」にて 時間調整で寄った上野広小路の「ブ」で、思わぬ拾い物\(^o^)/ 欲を言えば、もう1ヶ月早く入手できていれば…なのだけれど、13日から六本木トリコロールシアターで始まった「森の石松」の脚本を書いたのが横内謙介さんなので、これもご縁ですな。 夢みるちから―スーパー歌舞伎という未来 作者:猿之助, 市川,謙介, 横内 春秋社 Amazon [落語] 百日寄席 上野街笑賑@鈴本演芸場 「出来心」遊京「松山鏡」たこ蔵 勝丸 「庭蟹」窓輝「碁泥」小里ん 仲入り 「熊坂」金八 二楽 「七段目」…
羅 貫中 作「三国演義」より横内謙介 脚本・演出市川猿之助 演出市川猿翁 スーパーバイザー三代猿之助四十八撰の内 新・三国志(しんさんごくし)関羽篇市川猿之助宙乗り相勤め申し候 関羽 猿之助劉備 笑也(えみや)香溪 尾上右近孫権 中村福之助関平 團子(だんこ)諸葛孔明 弘太郎改め青虎華佗 寿猿司馬懿 笑三郎陸遜 猿弥黄忠 石橋正次曹操 浅野和之呉国太 門之助張飛 中車 新・三国志(しんさんごくし) “夢見る力”を信じて――熱狂の舞台が、待望の歌舞伎座初登場 乱世を生きる関羽は、張飛、そして気高い志をもつ劉備と運命的な出会いをします。人々が幸せに生きる世を夢見る、劉備の真っ直ぐな眼差しに心打たれ…
書誌情報:愛媛新聞社,339頁,本体価格1,200円,2015年12月25日発行穣の一粒作者:松平 みな愛媛新聞社Amazon本書の主人公・高須賀穣(幼名伊三郎)は,以前三輪田眞佐子著『三輪田眞佐子——教へ草/他——』(関連エントリー参照)で触れたように,オーストラリア・スワンヒルで米作のため灌漑施設をつくり,オーストラリア米の多くを占めるジャポニカ米の基礎を築いたことで知られ,「豪州米のパイオニア」や「豪州米の父」とも称されている。 その高須賀が松山から上京後慶応義塾に入学するまでのおおよそ2年間三輪田眞佐子のもとで東京の私塾・翠松学舎(現三輪田学園の前身)で教師をしていたことが判明している…
こんにちは、むあです。 今回は、人生で初めて「歌舞伎」のチケットを予約したお話です。 初めてなのに、大人気でチケット予約が困難な『新・三国志』を演目に選んだので、どのようにしてチケットを予約したのか、詳しくお話していけたらと思っています。
全日本卓球2022(1月24日〜30日,東京体育館)の混合ダブルスの決勝があり,世界選手権銀メダルの張本智和・早田ひなペアが吉村真晴・鈴木李茄ペアに 3-1 で勝ち初優勝となった。 張本・早田ペアは初戦となる2回戦で出雲卓斗・千葉菜月ペアにゲームオールの 9-10 とさきにマッチポイントを握られてからうっちゃった。4回戦でもゲームオールになり,徐々に力を発揮して優勝にたどりついた。張本は今回の混合ダブルス優勝でジュニアシングルス,男子シングルス,同ダブルスとあわせてすべての種目で優勝経験者となった。 準優勝の吉村・鈴木ペアは準決勝まで安定した強さを発揮し,準決勝では田添健汰・張本美和ペアに 3…
WTTカップ・ファイナルズ(12月4日〜7日,シンガポール)のトップ10ポイント。 第10位に佐藤瞳のロビング,第7位と第3位に張本のプレーが入っている。第7位のプレーは対カルデラノ(CALDERANO Hugo)でのスマッシュミス,第3位のプレーは決勝の対樊振東(FAN Zhendong)でみせたフォアハンドの横入れスマッシュだ。アングルの関係ですばらしさがいまいちわかりにくい。 第1位の樊のバックハンドのしのぎは相手の鄭栄植(Jeoung Young-sik)も笑顔で讃えていた。 関連エントリー 張本,準優勝(卓球WTTカップ・ファイナルズ)→https://akamac.hatenabl…
1982年、高校時代に神奈川県立厚木高校演劇部で同期生だった横内謙介、岡森諦、1年後輩の六角精児らが劇団善人会議を立ち上げてから今年で40年。善人会議は1993年に扉座と改名して今に至る。 ナイロン100℃が、前身の劇団健康を立ち上げたのが1985年だから、その3年前ということになる。どちらも日本の演劇シーンの中で、多くのファンを持って、息長い活動を続けている劇団だが、ナイロン100℃がナンセンスコメディから、シリアスドラマ、不条理演劇まで幅広いレパートリーを演じてきたのに対して、扉座は一貫してエンタメ性を基調に据えた作品を上演している。 どちらも私が好きな劇団だが、私が扉座を見はじめたのは、…
扉座『ホテルカルフォルニア ―私戯曲 県立厚木高校物語―』観る。一夜だけの特別公演『山椒魚だぞ!』付き。 客入れから賑やかで、かつての劇場の期待とざわめき。祭りの匂い。豊富な物販を、ベテラン俳優たちが売っている。公演前の場内を売り歩く姿も。 去年のリーディング公演もサービス精神のカタマリだったけれど、それとはべつの復興をみせる紀伊国屋ホール。 舞台が、高校の文化祭ということもある。 はっきしいって、みんな、つまんねえ学校だと思ってたと思うんだよね。受験のための学校だし。それぞれ、ずっと遠くに目標があって、途中駅みたいなもんだかンね、ここは。でも、途中駅かもしんないけどよ、俺らはここで出会って、…
犬飼淳治、儲かっている!儲けている!中学までは「勉強ができる」ことが自分のキャラで、進学校に進んだ途端、「特徴のないふつうの高校生」になってしまった子の、無口でぎこちない苦痛の表現、佇まいが素晴らしい。すこし周りの空気が蒼ざめて温度が低いみたいなのだ。それは彼が「居ない」からかもしれないし、「薄い」からかもしれない。しかし、あの頃流行った「ジンギスカン」を不器用に――周囲の人を視野に入れず――誠実に踊ろうとする姿が、湧水みたいに澄んでいる。 作者横内謙介の高校時代の思い出を、独りよがりにならぬよう、登場人物たちの持ち寄った記憶の絵を重ねることで成立させている作品である。受験がどれほどつらいかす…
きょう11月26日は、市川猿之助(いちかわ えんのすけ)さんの誕生日です。1975年生まれの46歳になりました。おめでとうございます。東京都出身。四代目市川段四郎の長男。父親の兄は三代目市川猿之助で、その息子・香川照之とは従兄弟の関係。本名は喜熨斗孝彦(きのし たかひこ)、屋号は澤瀉屋(おもだかや)。1983年、二代目市川亀治郎を襲名。1998年、慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業。ケイファクトリー所属。2012年6月、四代目市川猿之助を襲名。 2007年、大河ドラマ「風林火山」(NHK)で武田晴信に扮してテレビドラマデビュー。 市川猿之助さんの映画最近作は、 2014.06.21『超高速!参勤…
U. S. ARMY Camp Zama Gate1 座間キャンプ 看板を新しくしてます。 さざんか その向こうの青い空。 iichiko 本厚木 最初、どこにいいちこの瓶があるのか分かりませんでした。まあ割れますよね、サドルにガラス瓶置いたら、落ちて。 Most secluded hot spring in japan. 「大觀山和気香風」Ⓒ平松礼二 画伯もきっと、この景観に魅せられたのですね。 「町立湯河原美術館」併設の「平松礼二館」開館10周年を機に 湯河原の景色を作品に残したいと「湯河原十景」の構想が描かれました。 美術館内に、制作の拠点となるアトリエを設け、完成した作品と共に後悔して…
言葉にならない。錦糸町までの帰り道にある吐瀉物は、わたしのものだ。あまりにも烈しい感動によって嘔吐してしまった。こんなこと生まれて初めてだ。マスクがいろんな液体でベチャベチャになった。 稚拙な言葉で語りようもない。 でも言葉にしないと死にそうだ。ほんとうに。 横内謙介というお方のなかで、つかこうへいは生きていた。それを目撃してきた。 全編を彩るつかさんの独特な設定や言語感覚や軽やかな身体表現を、まったく違和感なく成立させていた。すべてが借り物ではなかった。信じられない。はっきりいって奇跡だ。 「つかこうへい」を冠した作品を観劇した帰り道、いつも物足りないものを感じていた。それは「俳優とつかさん…