お釈迦さまは、地獄へ堕つる者は多く、人間に生まれる者は極めて少ないことを『涅槃経』に教えられている。 三悪道に堕ちる者は十方世界の土の如く、人間に生まれる者は爪の上の土の如し。 (涅槃経) これは、地獄に堕ちるものは非常に多い、 人間に生まれるものは非常に少ない、ということ。たとえていえば、三悪道に堕ちる者は十方世界の土の如しである。これは地獄と言ってもいいですね。十方世界というのは、大宇宙。大宇宙の土のようなたくさんの人が三悪道に落ちる。 それに対して人間に生まれる者は爪上の土のようなものだ、これは数から言ってもたいへん違う、三悪道にお堕ちるものは大変多く、人間に生まれる者は大変少ない。いか…