外山滋比古さんは、著書「老いの整理学」(扶桑社新書 2014.年)の中で、「寝る」という言葉には「横になる」ということと「眠る」ということの二つの意味が込められていると、述べています。これら二つの意味を比較して、 横臥第一、睡眠第二 これこそが高齢者にとってモットーだと提案されています。 年齢を重ねるにつれて、疲れやすくなります。横になって休息を取ることが最良です。ところがさらに、睡眠を取らなければと思うと、人間は天の邪鬼にできています。眠らなくてはいけないと思うと、かえって眠れないのです。 不眠を心配する人は多いけれども、横になる時間が少ないのを気にかける人はほとんどいません。眠れないでくよ…