今回考える次元とは、4次元ポケットだとか、宇宙は11次元でできているだとかで言う次ものとは別物である。 ここでの次元とは、単位の一種だと考えてよい。 といっても、我々が小学生の頃からよく知っているような、長さを表すものだけでも[mm] [cm] [m] [km] ... というように多くの表し方がある覚えきれないような類のものではなく、次元を構成する概念はたったの3つ、[質量] [長さ] [時間]のみである。 より書きやすくするため、これらはそれぞれ[M], [L], [T] というように表現される。 物理学に登場するあらゆる量(これを物理量という)は、すべてこれらの3種類の組み合わせによって…