季節である。毎回、同じことを考える。過去の日記には、おそらく同じことが書いてある。読み返さないけれども。 歳暮・中元の儀は、ほとんどしない。お返しはと、先方の頭を煩わせてしまうくらいなら、初めから「お互いさま」といった態度で臨むべきと考える。 例外はふたつ。一は遠方の親戚。親しい心もちは抱いていても、めったに会う機会がない。おかげさまでなんとか生きておりますとの想いを、形にしておく。無沙汰の詫びである。二はこの半年間にもお世話になったかた。仕事を世話してくださったり、格別のご好意に与ったり、なにか物を頂戴したのに当方からのお礼が行届いてなかったりする場合で、歳暮というより、遅ればせながらの「お…