一条真也です。『幽霊の歴史文化学』小山聡子・松本健太郎編(思文館出版)を読みました。二松学舎大学学術叢書の1冊ですが、非常に興味深い内容でした。カバー前そでには、「本来、目に見えないはずの幽霊――しかしこれまで日本人は、それを文学作品や映像コンテンツによって描いてきた。『幽霊』という言葉の意味は時代によって変遷し、それはときに現代人の多くが想像するものと大きく異なる。人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学、民俗学等さまざまな研究分野から日本人の精神世界の一端に迫る」との内容紹介がありま…