1987年9月に後に重症心身障碍者と診断される娘を出産した母の「殺す親 殺される親」(児玉真美著、生活書院)からの抜粋です。 その小児科医は横柄な態度で、椅子にふんぞり返り、児玉が挨拶しても、返事もしませんでした。児玉の娘の脳波記録用紙を見て、「うっわあ。脳波はぐちゃぐちゃじゃあ!」「この子は、脳なんか、ないようなもんでえ」と目の前に座っている児玉をまるきり無視したまま言って、向かいの机で書類仕事をしていた若い医師に「おい、ちょっと、これ見てみいや」とCT画像を指さして、「ここも、ほれ、ここも萎縮しとる。ひどいもんじゃろうが。の?」と話しかけました。小児科医はしばしCT画像をあれこれ論評すると…