国連の「子どもの権利条約」では、「子どもはできる限り父母を知る権利がある」と記されている。日本は1994年に批准したものの、国内では、この権利は法制化されていない。ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)においても、日本は2014年に批准しているが、国内での法制化が遅れている。これだけ見ても、いかに日本が、「子供の福祉」を大切にしていない国であるか、おわかりになるだろう。 名古屋市の山田裕樹さん(28)は2020年から生みの母の実名をツイッターで挙げ、情報提供を呼び掛けている。アカウント名は「母をたずねて10年」 twitter.com 山田さんは、3歳になる前に、特別養子縁組…