ランニングの帰りに、小川糸「針と糸」を購入。毎日新聞の日曜版に2年半ほど連載されたエッセイをまとめた本で、各回スッと読めるような分量なので、一口アンドーナツか一口タルトを食べるように読み終えてしまった。読み終えてしまうと少し寂しくなった。手探りでアンドーナツをつまもうと袋の中を見たら、もうなかったという感じが近い。 針と糸【毎日文庫】 作者:小川糸 毎日新聞出版 Amazon 小川さんの母親についての思い出話もあるが、主に身辺雑記と言って良いかと思う。拠点をベルリンにおいていた時期の話が多い。日本人とドイツ人の比較は多少を知っているつもりで、グローバル化でいわゆる先進国の人々はむしろ均質化して…