使っている人によって同じ言葉の意味が違うと、会話になりません。専門用語でも同じで、たとえば「水質が良くなる」と言った時の水質は、基本的には有機物濃度で判断します。有機物が多いとバクテリアなどの呼吸によって酸欠になり、様々な悪影響が発生するからです。ですから湖にヒシが繁茂することで水質が良くなるはずはないのですが、そんなことを堂々と吹聴する研究者が日本にはいまだにいるようです。最近は「厚岸湖は湾の閉鎖が地盤の隆起によって起こった」と主張する方がいて、根拠として下記の論文が送られてきました。 その方はこの論文を「隆起(海退)と沈降(海進)を経て今のような地形ができているとしている。」と解釈したそう…