バッテラ、押し寿司、棒寿司、蒸し寿司、巻き寿司。関西でのこれらの総称は単に「寿司」だ。創業天保12年(1841年)の淀屋橋の吉野寿司の3代目が明治25年(1892年)ごろに完成形を発明したとされる箱寿司。すし萬が天明元年(1781年)ごろに売り出したとされる小鯛雀寿司。老舗それぞれのこだわりもある。 そして、大阪などで生まれたこれらの寿司をまとめて東京では遅くとも明治時代から「大阪寿司」と呼んでいる。 では、「大阪のお寿司」と東京の「大阪寿司」はどう違うのか。 ほとんど同じだ。 元々、大阪や神戸から東京に移住してきた関西系東京人1世や、大阪などで修業して戻ってきた東京の職人が広めたもの。和の料…