「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 83.さびしくて渡りにゆくよ真夜中にふくらみながら橋は待ちたり (江戸雪) 砂子屋書房「一首鑑賞」で棚木恒寿が紹介していた歌です。 sunagoya.com さびしくて渡りに行く。途中まで何のことだか分かりませんが、最後まで読んでいくと「橋」であることが分かります。つまり、何かと何かを繋ぐもの、ということですよね。さびしいから、渡ればきっとどこかへ繋がっている、と。それは真夜中で、「ふくらみながら橋は待ちたり」がいいなぁ、と思いました。どうしてふくらむのだろう。そして橋は待っていてくれているんですね。 結句が「橋はあり…