明治維新による日本の近代化、富国強兵や殖産興業というのは、国民国家としての強制力を伴う政策によって実現した事実がある。徴兵制も、国が国民に求める義務である。それまでは武士だけが戦闘要員だったのを、一般の国民まで対象を広げたのが徴兵制だ。 ところが徴兵制では、国家に対する忠誠と親に対する孝行が対立してしまうジレンマに陥る。お国のために戦争に行く。しかし、そこで果てれば親不孝だ。まさに「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」という状況が発生してしまう。(猪瀬直樹『決断する力』PHPビジネス新書、2012) こんばんは。昨夏、中国政府が「双減」政策を打ち出し話題となりました。簡単に…