2024.03.21 明石秋室がその眺望を絶賛した「旧入津坂峠」を越えると山の景色が変わった。ここまでの道すがら殆ど目にする事のなかった「山桜」が山肌にまるで淡雪が降ったように咲いている。山桜と言う言葉にもそこら辺の定番の桜と違って凛とした清々しいイメージがあって見るものの心を動かす。満開ではないが実に美しい。 今日は地元仲間とその海に面した山の尾根を歩く事になっているが、この光景にまずは胸が高鳴った。人工林の多い山間地にはない自然に近い山なのだろう。山桜に限らず多種の樹木が息を潜めているということでもある。山の民が失った山を海の民は保全しているのだ。 佐伯地方の海岸は「沈降海岸」が故にどの半…