原題アルタード・ステイツ(変えられた国――占領期以降のアメリカと日本)草思社2004年発行 マイケル・シャラー著 市川洋一訳 赤色宏池会の歴史がよくわかる チャンネル桜の番組、伊藤貫さんの「真剣な雑談」で話題にされた本の日本語翻訳本です。 日本語版のタイトルが平板過ぎて少し残念です。「変えられた国」の方がよかったでしょう。ともかく、アメリカの資料のみで書かれた日米関係の実際であり、極めて中身は濃いものになっています。 読後の感想のいくつかをまとめると、次の通りです。 憲法9条を最大限利用した、特に吉田、吉田の系譜を引く宏池会 赤色中国との貿易拡大に前のめりのほぼ例外ない歴代首相たち(※台湾との…