「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 122.すこしづつ息のはやさがずれてゐて合はさつた手のおもさかんじる (河野美砂子) 砂子屋書房「一首鑑賞」で都築直子が取り上げていました。 sunagoya.com 冒頭に あなたとわたし。二人の世界。官能的な歌だ。息ぐるしいほどの生々しさを感じる。二人はいまどういう状態にあるのか。息のはやさを感知できるのは、至近距離にいるからだ。並んですわっている、寄りそって歩いている、抱き合ったまま立っている、ベッドの上にいる。読んだとたん、考えるより先に浮かぶイメージは、読者によりさまざまだろう。正解はない。こんな場面かもしれ…