1、作品の概要 『流しのしたの骨』は、1996年に刊行された江國香織の4作目の長編小説。 文庫本で298ページ。 風変わりの6人家族の日常を描いた。 2、あらすじ 19歳のこと子は、高校を卒業したあと就職も進学もせずに悠々自適の毎日を過ごしていた。 クリーニング屋の娘にダブルデートに誘われて深町直人と付き合うようになり、2人は少しずつ距離を縮めていく。 こと子は4人兄弟で、結婚して家を出ているおっとりした長女のそよちゃん、エキセントリックで生真面目な次女のしま子ちゃん、長男で一番落ち着いている末っ子の律といつも一緒だった。 厳しいけど家族思いの父と、どこか世間ずれしているけど素敵な母とで独自の…