“くるすばで迷走”では、結局、我が柴田姓のルーツを辿る事が出来なかった。ところが見るに見かねてか貴重な情報が届いた。送り主は高校の後輩で実家は柴田姓というから俄然やる気再燃である。 戦国から江戸初期であろうか大入島の片神浦に柴田三兄弟が落ちて来た。兄弟は片神浦を主家に陸側対岸の坂の浦、更に内陸の旧中野村にそれぞれ分住し今も墓が残る。そう一族に伝えられて来た。確かにいずれも柴田性が多い地区である。ただ、何故、何処から落ちて来たかが現時点では分からない。 古来、豊後海部郡の浦々には戦乱の敗者が多く住み着いた。大入島はその海部郡で最大の広さを持つ佐伯湾に浮かぶ。元は前島と呼ばれていたが大友宗麟が湾を…