「増税メガネ」などとの揶揄に耐えきれなくなったのか、岸田文雄首相が「減税」も政策メニューへ加えることになりました。 岸田首相は、筋金入りの増税主義者として、国会のある永田町では知られてきました。自身の出身派閥『宏池会』では、財務省出身者が名を連ねており、増税を主導してきた面もあります。 過去をさかのぼれば、宏池会出身の池田勇人元首相は、「1,000億円施策、1,000億円減税」を掲げ、日本の高度経済成長を減税という形で支えました。有名な『所得倍増計画』では、防衛費を最小限に抑え、民生向上を中心とした経済政策に優先的に配分していきました。 宏池会が外交面ではリベラルな立場を貫く政治家が多いにも関…