続いて歌舞伎座Aプロ第一部を観劇。相変わらず満員の盛況。この状態がいつまでも続いて欲しいものである。本当にコロナの期間はガラガラで、歌舞伎の未来をかなり悲観的に考えたりしたのが、嘘の様である。今月は主要な役どころを思い切って若手花形に振っている印象だが、中でもこの一部は若手中心の座組である。中堅~ベテラン中心であった「仮名手本」や「菅原」とは対照的である。若手に大舞台で大役を経験させる事は将来の歌舞伎界にとって必要であると思うので、筆者的には大賛成である。ただその成果に関しては、全てが大成功と呼べるものではないかもしれないが。 幕開きは「鳥居前」。原作では二段目に当たるが、義経主従の都落ちが描…