渡辺白泉がこの句を詠んだのは1939(昭和14)年。 1939年は、どんな時代だったか? 「俳句の教科書」(写真も同サイトから)では、次のように説明している。 1938年にヨーロッパで世界大戦が始まりますが、まだ日本は対岸の火事であった時でもあります。 (略) そして当時の日本は戦争に対して、少しずつ準備をしていく時期でもありました。つまり、いつ戦争が大きくなってもおかしくはない土台ができていたことになります。 ★ 「戦争が廊下の奥に立ってゐた」 忍び寄る「戦争」の不気味さを白泉は、詠んでいる。 いま、防衛費は、ろくに審議もされないまま43兆円へ膨れあがった。沖縄の南西諸島へはミサイルが配備さ…