小学校、中学校、高校と時には楽しいと思ったこともあったけれどずっとここにいたいと思ったことはなかったなあと、ふと思う。早く卒業したい、その一心だったように思う。学校時代の思い出は、いやなことのほうが断然多い。学校で過ごした自分の感覚を思い起こすとき、怒りや悲しみが断然多い。学校での集団生活は、苦痛でしかなかった。当たり前である。自分の価値観より集団の価値観を優先させる生活が楽しいはずなどない。いやでいやでたまらなくて卒業したい一心でやっと卒業する。そんな学校に行くことがこの国では、義務なんだよなと思ったときようやく、腑に落ちた。あーー、あれは、兵役だったんだな、と。この国では、6歳になったら、…