アリストテレスが料理をしたら面白かろう 私が幼少期を過ごした町内では、共有していた枯葉や庭木の枝を燃やすための手作りのゴミ焼き場があった。火はかなり身近なもので、友人たちと食材を持ち寄って近くの畑、河原などでも焚火をしたし、祖母の家の小さな庭でも私ひとり焚火をしたことがある。 当時の大人もよく平気で火を扱わせていたなと思うけれど、周囲に大人の目が必ずあったからかもしれないが、肥後守という折りたたみナイフを持って遊んでいる者がいたり、焚火をしているときに、そばにある藁を火にくべてその煙の出る火であぶった魚肉ソーセージが美味しいとかなんだとか言いながらいい気になってくべていると、さっと燃えた藁がふ…