今日は松浦寿輝さん著の小説『無月の譜』の感想を書きますです。 あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけください。 無月の譜 作者:松浦 寿輝 毎日新聞出版 Amazon 表紙の通り将棋のお話なのですが将棋がわからなくても面白いです。 それより、大人になって子どもの頃描いてた夢を軌道修正した人が読むととんでもないことになる物語でした。 主人公の「小磯竜介」さんは48歳のウェブデザイナーですが、若い頃は将棋のプロ棋士を目指して奨励会に所属していました。 しかし26歳までにプロ棋士になるための条件である4段になれなかったために夢をあきらめ、なんとか潜り込んだウェブデザインの会社でキャリアを…