混迷する社会情勢の中に身を置かざるを得ず、自分の将来に漠然と不安を抱くようになってしまう。社会が善い方向とはいうよりは、むしろ悪い方向に引っ張られているように感じる。 問題を解決しようとする人より、問題を起こす人が増えていないだろうか。解決策に異議を唱え、足を引っ張ってばかりでは問題解決は遅々と進まず、弊害ばかりを背負いこまなければならない。 論語に学ぶ 南宮括(なんきゅうかつ) 孔子に問うて曰わく、羿(げい)は射(しゃ)を善くし、奡(ごう)は舟を盪(うご)かせしも、倶(とも)に其の死然を得ず。禹(う)、稷(しょ く)とは躬(みずか)ら稼して天下を有(たも)つ、と。 夫子(ふうし)答えず。南宮…