今回は、反復量子位相推定アルゴリズムの説明をします。Abrams氏とLloyd教授による量子位相推定の量子計算への応用可能性が示唆されてから8年後にGoranらによってより高速に計算できるようにこの方法が考案されました。このアルゴリズムは、量子位相推定における位相に対応する固有状態の情報をとれない代わりに、固有値を高速で求めることが可能です[1]。但し、こちらの方は一度にとれる固有値は全部の中から初期状態とする状態に一番近い1つのみが選ばれます。 このアルゴリズムにおける流れは次の通りです。 今回、としています。 1, 1アンシラビット、計算用ビットをnビット用意します。蓄積位相の初期値はΦ(…