『猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言』 榎田 ユウリ ジャケットで選ぶような場合だったらまず手に取らない作品…主人公は超合理主義なヤサ男。それに相対するのはこれまた超論理思考の准教授。極端な話、似たもの同士を中心に展開される下宿屋のハートフルストーリー性格のまったく違う2人というのはよくある話だが、近しい思考の持ち主が互いを罵倒し合うのは聞いていて「目糞鼻糞を笑う」に変わりはないwこの手の主人公や準キャラに対して嫌悪感を抱きそうだが、そうならないのは共に自分の弱さや脆さを知っている、あるいは受け入れている、あるいはそのように心境の変化にたいしてすらもきちんと思考できることだからかもしれない。まあ…