最近ラジオでかかっていた曲。 詩の内容が、なんともいえない奥ゆきと味があり、一本筋の通った哲学観を感じるものである。 しばし感心して、一体だれが作詞したのかと調べてみると、なんと金子光晴氏。 やはり格の違いを感じる。 以下、歌詞 父と子が二人で一枚の さるまたしか持ってないので かわりばんこにはいて外に出る この貧乏は東洋風だ 父のすねには巻毛があり 子のすねにはうぶ毛 父には何十年過ぎてこの貧乏 子には何十年をひかえてこの貧乏 父が死んだので子は前よりも 豊かになった 二人でひとつのさるまたが 一人のものになったからだ だが子供が水浴びしてるとき カニがさるまたを引いて行ったので 子は誰より…