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珍しや花のねぐらに木づたひて谷の古巣をとへる鶯

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【🌸10分で聴く源氏物語 第23帖 初音①】春の女王《にょおう》の住居はとりわけすぐれていた。梅花の香りも御簾の中の薫物《たきもの》の香と紛らわしく漂っていて、現世の極楽がここであるような気がした。

新春第一日の空の完全にうららかな光のもとには、 どんな家の庭にも雪間の草が緑のけはいを示すし、 春らしい霞《かすみ》の中では、 芽を含んだ木の枝が生気を見せて煙っているし、 それに引かれて人の心ものびやかになっていく。 まして玉を敷いたと言ってよい六条院の庭の初春のながめには 格別なおもしろさがあった。 常に増してみがき渡された各夫人たちの住居《すまい》を写すことに 筆者は言葉の乏しさを感じる。 春の女王《にょおう》の住居はとりわけすぐれていた。 梅花の香りも御簾《みす》の中の薫物《たきもの》の香と紛らわしく漂っていて、 現世の極楽がここであるような気がした。 さすがにゆったりと住みなしている…

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