日本人は誠による信用が第一、欧米人は契約があって信用があります。 誠を遂行する条件はただ一つ、相手に対する信用です。相手を100%信用して相手の懐に飛び込む、また相手もその誠に応えるべく信用を以て相手を受け止めることです。このような両者の心理的状況は理性的な計算をも超越した相互の情を媒体として強い信用で結ばれることになります。ですから本来の日本人にとっては紙に書いた契約書などは相互の誠に背く不信用の現れであると唾棄します。 無論現代のビジネス社会においては誠の信用だけでは社会が回っていきませんから、契約書を取り交わすことが通常となっています。しかし契約書の最後の文言に「契約上の解釈に齟齬がでた…