私は昔、帝国ホテルのスタッフの方々とある期間、仕事を通じてお付き合いをさせて頂く機会がありました。 先日「帝国ホテルから子ども食堂へ」という記事が目に留まり、見ると総料理長を長年務められた田中健一郎(71)さんの活動紹介記事です。 当時は、バブルがはじけ日本全体が景気低迷にあえいでいました。 日本のフランス料理の最高峰とみなされる帝国ホテルですが、不況のあおりを受け、フランス料理部門も売り上げが激減し、よりリーズナブルな値段のイタリア料理などで苦境を乗り切る策を検討している時でした。 なんとかして料理部門を復活させようと、田中さんは総料理長として並々ならぬご苦労をされていたように記憶しています…