「1000のキャンバス」とのサブタイトルが付いている。 当該アーチストの作品を初めて観たのはもう十年ほど前の”トーキョーワンダーウォール”だったか。 その後も”VOCA”や”FACE”でも観ているのだが、今回、掲示されている略歴を見て、過去の記憶を新たにする。 そして今でも、最初の時と印象は変わらず、静謐さを感じる画面に思わず目が吸い寄せられてしまう。 並んでいるのは大小合わせて五十点弱。 値段は十数万円から数十万円、一番の大作は五百万円を超える。 風景よりも人物の方が同じ大きさでも高めの値付け。 驚くことに、もう半分ほどに赤丸シールが付されている。 凄い売れ行きだ。 漆黒の中に、コートを纏っ…