2020年春から始まった科研基盤Bの共同研究、コロナと時期を一にしたため、海外渡航もできず、どうなることかと思っていましたが、幸い、仏語新聞と2019年に資料調査した外交文書など大量のデータがあり、作業は地道に続けることができました。 そして、ようやく、今月末にその研究成果が刊行されます。 榎本泰子・森本頼子・藤野志織編 「上海フランス租界への招待 — 日仏中三か国の文化交流」勉誠出版。 目次は次の通りです。音楽学からも5名が執筆陣に。そのほか外交史、美術史、比較文化、文学など多彩な執筆陣が力作をお寄せくださいました。(井口) はじめに 上海フランス租界への招待 榎本泰子「東洋のパリ」上海フラ…