百人一首第46番目の歌の作者は曽禰好忠そねのよしただです。 三十六歌仙の一人です。 今回は曽禰好忠について紹介します。 曽禰好忠とは 生没年は詳しくはわかりませんが、平安中期の人でした。 官位は六位、丹後掾を勤めました。 和歌の才能はありながらも、身分が高くなかったせいか、当時の社交界ではあまり評価されませんでした。 それに反発したのか、奮起したのか、人々に認められようとした行動をいくつかしたようですが、それらはむしろ、曽禰好忠を「奇行の人、偏屈な人」という評価にもつなげてしまいました。 百人一首に採用されている歌は、恋の道に惑うという、具体的な形のない心情に、由良の門で梶を無くして戸惑う船人…