普通の人の普通の日記は、醜悪だ。 それを公開するということは、日記を書いた本人が自分の情報に価値があると思っていることにある。(村上龍 明日できることは今日はしない すべての男は消耗品である。Vol.5 幻冬舎文庫 2004, 108p) 日記めいたことを書こうと思って止めた。見出しは「男のパワー、女の非力」というもので、精神科で患者が不穏化したときの対応について書こうと思った。だが、世の中には精神科に勤めている看護師は数多くいる。そういう人々にとって、患者が不穏になり、たとえば点滴のスタンドを鉄パイプのごとく振り回すというのは、日常であるはずだ。そんな経験をしたことがある人はゴマンといるはず…