今朝は北に向かって歩く。 北山通りをさらに上がって、気がつくと上賀茂まで来ていた。 歩いているうちに、若い頃、たぶんこの辺りで、モノクロのトライ-X400というフィルムをカメラにつめて、仕方なく撮っていたことを思い出した。 何かを探して、だけど撮りたいものも見つからないままに、むなしくシャッターボタンを押してた。 今も、撮る対象というのは、あの時とほとんど変わらない。 だけど、あの時とはやっぱり何かが違う。 同じ出来事を文章に書いても捉え方が変わるように、写真も繰り返しが単なる繰り返しにはならない。 それは時間の不思議。 * さっき、若松孝二の映画『エンドレス・ワルツ』(1985) を見終わっ…