事件の発生 2003年11月5日、ソウル中心部から北およそ30キロに位置する京畿道ポチョン市のソイル邑ソンウリで、帰宅途中だった中学2年生オム・ヒョンアさん(15歳)の行方が分からなくなった。 その日午後4時頃に授業を終えたヒョンアさんはすぐには帰宅せず、友人の家に立ち寄って級友4人と放課後の楽しい時間を過ごした。 気づけば午後6時を過ぎて辺りはすっかり暗くなっており、解散して少女たちはそれぞれの家路についた。6時18分、すでに門限を過ぎていたヒョンアさんは慌てて携帯電話を掛けた。 「ああ、お母さん、もうすぐ着くから」 だが一時間待てども帰ってくる気配はなく、彼女の携帯に掛け直してみてもつなが…